撮影:佐藤振一
最大50人の幼児を預けることができる託児所のインテリアデザインです。某デベロッパーが、自社ビル入居のテナント事業者を優先的に入所させることを前提とした託児施設です。
立地が都心の高級商業地=大人の街であることから、よく目にするビビッドな原色を多用した託児施設のしつらえと一線を画したいと考えました。
赤ちゃんの特徴に美しくやわらかな肌がありますが、その赤ちゃん特有の肌の感じをインテリアデザインのテーマとし、造形や素材・色彩を計画しています。
入口は、朝夕の送迎時に人が集中することの考慮や、父母のコミュニケーションの場として機能することを願い、広々としたスペースとして計画しました。
幼児が怪我をしないよう、全ての室内端部には、カバー・ガードをあらかじめインテリアデザインの一部として計画しています。また安全性だけでなく、幼児の何でも触りたがる特性から「手触り」を重視し、直接触ることができる部位は、天然由来の材料を用いて真に安心できる環境を形成しています。
壁面には掲示を美しくしてもらうための掲示板をあらかじめ各所に計画し、使用開始しても煩雑な印象にならないよう配慮をしています。
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