menu

べに花ふるさと館

旧家の古民家をそのまま利用しているコミュニティセンターの敷地内に、2つの異なる建物を設計しました。

 

1つ目は、うどんレストランとして使用する木造母屋への増築です。既設厨房が手狭になってきたため、接続する厨房機能を持つRC造の厨房棟建物を設計しました。

2つ目は、広い中庭に面する鉄骨造の屋外舞台です。

設計においては、改修前の施設全体の雰囲気を損なうことないように配慮しました。

とりわけ、施設にある保存建築物郡の中で長屋門と並んで最も存在感があり、施設の核である木造母屋に並ぶ厨房棟のデザインは、以前からそこにあったかのように自然となじむデザインが最良だと考えました。寄棟屋根と切妻屋根の屋根形式の違いはありますが、屋根の軒の高さを揃えると共に屋根勾配を調整することで、違和感のない見え方になるように配慮しています。

中庭に向いた大きな窓はうどん麺打ち室で、室内壁装は地元産の杉材をふんだんに使用しました。中庭から見た時に麺打ち背後の壁装が見えることは、本施設のテーマである「やすらぎ」と「なつかしさ」を感じさせる新しい要素です。また、麺打ち台の天板には銀杏材を使用することで、麺に雑味が入らないようにしました。

厨房は、母屋部分の厨房を含め回遊性のある動線計画とし、コンパクトながら利用性を高めた機能的な計画としました。

屋外舞台は、厨房棟と同じ切妻形式の屋根ですが、緩い勾配の棟向き配置とし、屋根の背後に広がる屋敷林の景観の支障にならないように配慮しました。屋外舞台の軒高も、敷地全体を見渡した時の見え方に配慮し他と揃えています。

既設木造母屋は「既存不適格建築物」であることや、増築後の建築物規模が大きくなることより、増築には厳しい構造面・防火面・耐火面での法的制限が掛けられるため、設計難度は今まで手掛けてきた案件の中でも高いものでしたが、短い設計期間の中でやり遂げたことは今後の糧になりました。

 

  • コメント: 4

コメント

  1. 相当精彩的博客,羡慕哦!

  2. 一个博客能让人流连忘返,讲真,靠的是实力!

  3. 到你的博客走一趟,如同阳光洒在我脸上,心里暖洋洋!

  4. 这里真心不错,每次来都有新收获!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。
PAGE TOP