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大雲寺 納骨堂

寺院に併設する納骨堂を設計しました。床面積が約10㎡、6帖間程度の小さな建物です。納骨室は最大約120基の骨壺を供養することができ、建物自体が大きな供養塔にになっています。

法隆寺 夢殿をはじめとする八角堂の意匠を参考にし、傍に建っている本堂の風格を損なわないように配慮しました。

10㎡未満の建築行為は、確認申請(建築行政による事前確認)が不要な建築で本来ならスピーディーに建設工事に着手できるはずですが、納骨堂は 既設寺院の敷地内に建てる場合においても、 環境・衛生面での法的制限(100m以内の範囲に学校、公園、病院、保育所、診療所があってはならない、住民説明会を開催し、周辺住民の反対意見が無い事を確認するなど)が厳しい建物になってしまいます。結果的に申請~完成までに1年以上かかりました。今回初めて納骨堂の設計に携わり勉強になりました。

超高齢化に突入している現代社会においては、先祖代々のお墓の維持管理が困難になる事も少なくないようで、今後更に社会に必要/当たり前の施設になっていくように思います。

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