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深谷建築設計工房 新事務所

深谷建築設計工房の事務所を建替えまして、新しい事務所にて心機一転仕事をしています。

竣工写真は写真家の佐藤振一さんに撮ってもらう予定です。

新しい建物では、既存の在来軸組工法と金物工法の標準金物、安価な105㎜巾の木材を用いながら、今までやったことのないチャレンジングな木架構設計をおこないました。

具体的には、柱のホールダウン金物を柱の中におさめたり(軸組架構を隋所で見せるデザインにしたため)、直交する2階梁は在来工法である「相欠き」で升目に組んで強固な水平剛性を確保しながら梁せいを最小限にし、建物高さを低くおさえたりしていますが、目玉は異勾配(長方形平面)の方形屋根架構です。方形屋根は、四隅から棟が斜めに立上り中央の一点に集約する屋根形式で、正方形の平面に適応する屋根架構です。

正方形平面ではない長方形平面の方形屋根は、単純なかたちなのですが、プレカット加工や大工工事を断られる類の、設計・施工共に難易度が高い特殊な架構になります。

個人的に、屋根は意匠的にも雨仕舞的にも単純な形状が良いと思っており、方形屋根は見た目のおおらかさ、かわいらしさ、和でも洋でも用いられる普遍的意匠性から私好みの屋根形状です。

汎用性のある標準金物を本来使用しない部位で使用し、また角度が45度でないことで複雑になるプレカット加工を3Dモデルで管理することにより、長方形平面の方形屋根の設計を実現しました。

方形屋根好きだけど、正方形平面の建物を建てられる望ましい敷地ではない、真四角じゃない平面だけど方形屋根にしたい、といった要望にも今回の設計手法は使えるはずです。

改めて木造建築の設計はおもしろい、と感じながら設計ができました。

そして、工事は総合建設業者に一括発注するのではなく、各工事ごとに直接発注する形式をとっていることも自分にとって初めてのことです。工務店がやる業務を自分でやっています。

言わば、施主:俺、設計:俺、工事監理:俺、現場監督:俺、という具合で、仮設トイレの手配に始まり、工事スケジュール調整、材料の手配(たまにトラックを運転し建材ショップで買い物)、DIY的補修(基礎打継部孔のエポキシ樹脂充填、四隅棟の野地板取り合い部隙間のパテ埋めなど)、施工者へのお茶出し、建設廃棄物の手配、時には清掃員、時には交通誘導員と我ながら八面六臂の働きをしたなぁと思います。

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